プレス金型とプレス加工について

3.金型の分類



プレス金型の分類とは、プレス機・金型・搬送装置などを含む周辺機器などにより、どの様に加工するのかという「加工システムの分類」のことを指し、そのシステムの中で使用される「金型の形式」のことを言います。


以下は、4つの代表的なものです。


(1) 単発型

各工程が独立した金型で、1台のプレス機に1型を取付け「人手による加工」をします。


(2) 順送型

複数の工程を単一の金型内に工程順に等ピッチに配置した金型で、材料(素材)を専用の送り装置(アンコイラ、レベラ、ロールフィーダ等)により連続供給し、プレス機1回転ごとに1ピッチを次の工程へと順送りして「自動加工」します。


(3) トランスファー型

単発型を1台のプレス機に等ピッチで配列した金型で、プレス機本体と同期した搬送装置を利用し連続でワーク(素材)を搬送し「自動加工」します。


(4) ロボット(ライン)

単発型を1台、又は複数のプレス機に並列に配置した形式で、独立した搬送機能を備えた装置をプレス機と同調させ、断続的にワーク(素材)を搬送し「自動加工」します。